ペンギンの独り言ジェット機の燃費 ジェット機の排気ガス

地球温暖化、エコロジー、環境保護、…とても大切な事、忘れてはいけない、それなのに…。

一通のメールをいただいた。
アメリカで地球温暖化の防止の為、模型飛行機とゴーカートの排気ガスにかけられた規制の事でした。
新聞に載った環境保護をうったえる人の写真は規制の重要性を力説し、どこか誇らしげであったと。
でも、私は思う、きっとこの人は模型飛行機で遊ばないし、ゴーカートにも乗らないんだろうな、と。
地球を守る事、その事自体に反対する人はいないと思うし、また、絶対に守るべきだと思う。
しかし、その方法となると色々と問題も多いように感じます。
なにが正しくて、間違っているのか、私が決めるべきではないけれど、本質を見極めた上で一人一人が
どうすれば良いのか、自分にできる事が何かを考えてみて欲しいと思うのです。
で、
こんな事、知ってましたか?
思えば、誰でも知っていそうなのに、実は誰も知らなくて、考えなくちゃいけないのに、考えない事…


青い青い秋の空に一本の飛行機雲、音もなく、姿も良く見えず、ゆっくりと白い線を引き続けている。
「あ、ヒコーキ雲や! どこ行くんかな…。」目を細めながら遥か高所を飛行するジェット旅客機に
思いをめぐらせ、ちょっと感傷に浸って見たりする。
そう、ジェット機の事なんです。
世界中の空を飛んでいるジェット旅客機の排気ガスの事なんです。


ジャンボジェットの燃費

成田→ニューヨークで約170000gを消費する。
距離が約11000kmで燃費は1gあたり 11000km/170000g=0.0647km
つまり、ジャンボジェットの燃費はリッター約64.7m となる。
(世界最新のボーイングB777-300ERのGE90-115B 改良型エンジンでもジャンボの85%程度の燃費)

ちなみに、海に浮かぶ、城のような大型タンカーはというと、30万トンクラスになると
なんと、1gあたり 約10mしか進みません。(笑)
もともと船は走行抵抗が大きくて、小型船でさえ燃費が悪く、非効率的なのですが…。
ジェット機よりも問題ですが、絶対的稼動総量が少ない為、ここでは触れません。


どのくらい飛んでるのか?

1日に成田から北米に向けて飛ぶジェット旅客機はざっと数えて下記のように55本にもなります。
(ジャンボ以外も含む)
成田→ボストン(11000km)---------1日 約4本
成田→ワシントンDC(10000km)---1日 約6本
成田→ニューヨーク(11000km)-----1日 約12本
成田→サンフランシスコ(8500km)--1日 約13本
成田→ロサンゼルス(9000km)------1日 約15本
成田→ダラス(9500km)------------1日 約4本
成田→シカゴ(10000km)-----------1日 約9本

使用されるジェット機はジャンボばかりではないが、当然逆のコースも同様にあることになり、
往復と考えれば、1日に110本が成田と北米間だけで行き来する事になる。
成田空港は1日になんと、国際線480便以上の離発着のある過密空港であり、大型旅客機以外
にも国内線には中型小型の航空機35便以上、貨物飛行機も毎日利用している。
それに、空港は成田だけではないですよね、国際線の第一種でも羽田、関空、伊丹とあるんですね。
千歳、福岡、那覇など第二種空港が25箇所、第三種空港にいたっては35箇所もあるんですよ。
もっとも、これは日本だけに限った話ですけれど…世界中の飛行場なんて考えたら…

東武日光線なんか新鹿沼駅で一日100本も停車しないぞ!


早い話、どのくらい燃料を使ってるの?

サンフランシスコ往復 8500X2=17000km÷0.0647km/g=262700g X 13本/日 = 3415000g
ロサンゼルス往復 9000X2=18000km÷0.0647km/g=278200g X 15本/日 = 4173000g
ニューヨーク往復 11000X2=22000km÷0.0647km/g=340000g X 10本/日 = 3400000g
シカゴ往復 10000X2=20000km÷0.0647km/g=309000g X 9本/日 = 2781000g
ワシントンDC往復 10000X2=20000km÷0.0647km/g=309000g X 6本/日 = 1854000g
ボストン往復 11000X2=22000km÷0.0647km/g=340000g X 4本/日 = 1360000g
ダラス往復  9500X2=19000km÷0.0647km/g=293600g X 4本/日 = 1174000g
--------------------------------------------------------------------------------------------
成田−北米間の1日のジェット機燃料消費量合計 -------------------- 推定 18,157,000g /日
(直行便のみで、全便ジャンボジェットと仮定し、1日に3本以下の便数の路線は除外した。)


ジェット旅客機の現状はだいたいこんなところですね。
なに? ケタが大きすぎて、なんだか実感が湧いてこない?
そりゃまあ、そうだよね…じゃあ、日本が誇る、おなじみの原付と比較してみましょうか。


われ等が原付の燃費と消費量

国産、原動機付自転車の平均燃費 リッター約30km(もっといいかも)
原付1台が1ヶ月間に走行する距離を平均300kmと仮定(1日約10km…そんなに走らない?)
1日の燃料消費 0.333g
人口10万人あたりの原付登録数 推定3400台(データの公開されている都市の平均)
0.333g X 3400台 = 1132.2g/日
全国の原付 推定4080000台 X 0.333g平均消費量/日 = 1358640g/日
つまり、成田から北米間の1日のジェット燃料は以下のように置き換えることができる。

○ 人口10万人の都市の原動機付自転車3400台が出す排気ガス  約 16036.9日分(約44年分)
○ 東京都(人口1250万人)の原動機付自転車450000台が出す排気ガス  約 121.2日分(約4ヶ月分)
○ 日本全国の原動機付自転車4080000台が排出する排気ガス 約 13.3日分

 が、たった1日の成田空港離発着のジェット機から排気されるのです。(成田と北米間だけで、ですよ)


実際には、成田からロサンゼルス、ニューヨーク間以外にもヨーロッパやアジア各地はもちろん
国内線にも多くのジェット機が飛んでいるわけで、その総排気量は天文学的になり、計算すら難しい。
ここで、申し上げたい事は、別に飛行機の悪口を書きたいのではなく、真っ先に改善されるべきものが
企業の利害から隠され、見えない部分では垂れ流し状態であるにもかかわらず、大きな夢を乗せて動かす
模型飛行機や超小型エンジンの排気ガスに規制を加え地球環境保護に寄与しているとアピールしている
大手企業や国の体質や宣伝手法に「ザケンジャネー!」と叫んでみたいからなのです。
世界の大型航空機(旅客機)の製造はアメリカのボーイング社、エアバス社の2社で、わずかにロシアの
ツポレフTu-204があるだけという極端な構図になっている事を知ってもらいたい。
(フォッカー、サーブはもちろん、ロッキードもダグラスもコンコードも今はないんですよね)
京都議定書にサインしなかったのはどこか?…まあ、そりゃそうだよねー。
排気ガス大量発生装置の生産を独占していりゃ当然そうなるっしょ〜。
対流圏(地上)に排出される排出ガスよりも、大気循環の悪い成層圏に排気ガスを撒き散らすジェット機は
より重大な影響を地球に与える事を考えなくてはなりません。


温室効果ガスとして炭酸ガスがよく取り上げられますが、地球上の炭酸ガスの大半が海水、あるいは
極地の氷から発生している
事実をご存知だろうか。
つまり、人類が発生させている炭酸ガスを即時ゼロにしても地球温暖化は阻止できないのです。
実現は不可能ですが、ゼロにできれば、ほんの僅かに時間稼ぎができるかも…という程度なのです。
長い地球の歴史の中で何度も氷河期を迎えているのは、いわば地球のバイオリズムで、地球の過去
50万年の平均気温はマイナス10度という話を聞いたことがあります。
つまり、氷点下が普通の気温なら、現在の地球の平均気温は約15度ですのでかなりの高熱といえます。
言い方をかえると、氷河期が本来の姿で、現在は一時的な発熱期とでも言えそうな気もします。
繰り返される冷却と発熱で発熱の原因を炭酸ガスの増加で有るとしたら、冷却の原因は何でしょうか?
色々と考えられますが、地球規模の炭酸ガスの増加に迎合できるのは植物に他ならないと思います。
地球が温暖になり炭酸ガスが増加すれば降雨率も上がり、植物は一気に増殖していき、炭酸ガスを吸収します。
そして今度は、炭酸ガス濃度が下がり過ぎると放射冷却が大きくなり、地球は冷却されていく事になります。
極論を申せば、温暖化も氷河期も必然であり、人類はそのまま現実として受け入れるべきなのです。
氷河期への直接の原因はミランコビッチサイクルとか大陸移動とか言われますが、しかし、問題があります。
南極の古代氷の分析から現在は氷河期から温暖期に向かう途中の間氷期にあり、ある意味では地球を暖めねば
ならない時期に来ているのですが、地球規模での植物が減少し温暖化が制御できないのです。
数万年前までは同じ様に繰り返された暖冷化のリズムが、原生森林の無軌道な伐採が地球の冷却装置を
狂わせてしまい、たった数千年の間に気温の上昇傾向が確定してしまいました。
この100年で約2度、平均温度が上がったそうですが、次の100年ではその数倍上昇し、更に次の
100年では気温が100度を超えてしまうかも知れないというのです。
結局、排気ガスなんかよりも森林伐採のほうが地球にとっては重大な問題なのですね。
地球は三十世紀を待たずして金星化し生物の住まない不毛な惑星になってしまうかも知れないのです。
排出ガスの規制は不要とは申しませんが、正しい情報や正しい判断を下す材料を身に着けるべきです。
国や企業の作為的環境保護のウソに惑わされてはいけません。
アメリカが京都議定書にサインしないほんとの理由は「本当は車の排気ガスなんて全然関係ないんだよ!」
「地球にやさしいクルマです…って言った方がよく売れるからサ」
と、考えているからに違い有りません。


* ガソリンとケロシンで燃焼後の排気ガスの相違や体積変化は考えていない。
  単純に二酸化炭素の排出を同列に考えたもので、本来同次元で比較すべきではない。
  ジェットエンジンはその特有の燃焼室構造から、レシプロエンジンのような排気ガス対策を
  立てにくい現状があります。
  この計算は、排気ガスの現状を地球環境という立場に立って考えた場合に、ラジコン飛行機の
  排気ガスに規制を加えるという馬鹿げたニュースを聞くに及んで大手の企業の誘導によるエセ
  環境保護と見えない成層圏を飛行する垂れ流しのジェット機に悪者になっていただいたものです。
  単純に興味を持ってもらう為のきっかけとなればよいと考えた、ネタ、です。(笑)
  人口や登録台数は数年前のデータをもとに推測していますので正確ではありません。
  また、それらの新しいデータをご存知の方や、数字の間違いはぜひともご指摘下さい。
  本ページの内容はすべて個人的なもので一切の証明をしておりません。
  マジになって突っ込まれても一切シカトしますのでよろしくお願いいたします。



 
 

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