Nitrous Oxide Charge Sistem
 N O C S 
ぶっ飛べ!ニトロチャージ!


ニトロチャージ開発実験のあやしい記録

みなさん、アメリカのワイルドスピードという映画をご存知でしょうか?
たぶん、車好きの方はご覧になった方も多いのではないでしょうか。
(昨年、ワイルドスピードUが出たようです。)
アメリカで乗用車(何故か日本車が多い)を改造してハイウエイといわず街中までも、
公道を異常な速度で走りまくるという、理屈抜きの娯楽映画です。
ここで、まるで当たり前のように使われているのがニトロチャージシステムなのです。
ミサイルスイッチをONにすると赤いLEDが点灯し、汗ばむ指でチャージボタンを
押したとたん!車がホイルスピンをしながらロケットエンジンのように急加速していく、
ははあ〜!映画だから…というなかれ、実際に日本でも販売されていて、装着している
アホな、いや失礼、ワイルドな方もいらっしゃる事でしょう。
早く走る事を目指す車が存在する限り、加速や最高速は上限を持ちません。
たとえ、眼底出血を起こして吐き気がするようなジェット戦闘機のような加速でさえ
受け入れてしまう事でしょう。
そういえば、ニトロシステムはもともと第二次世界大戦でムスタングP51でゼロ戦を
撃墜すべく、開発された軍事用の技術だったようです。
まさしく、ニトロはそんな野望を叶えてくれる、悪魔との契約なのかもしれません。
しかし、よく間違えますが、ニトロというのはニトログリセリンのことではありません。
nitrous oxide をニトロと読んでいるからで正確な発音はナイトラスオキサイド、N2O
日本では亜酸化窒素と呼び、ニトログリセリンのような危険な爆発物ではありません。
この、無味無臭のガスはホイップクリームの発泡剤に使用されアメリカでは食品添加物に
認定されており、日本では一般に笑気ガスと呼ばれています。
そういえば、タイヤも窒素ガス充填が、ガス漏れしにくいから、といってましたっけね。
窒素ガスが、ホイップしたクリームを溶けにくい性質にしてしまうんですね。

前置きはこのくらいにして、既成商品のアメリカ製ニトロ供給システム”NOS”はどんな
ものなのか、調べてみると…。
基本的に乗用車を目的に開発されており、排気量も1200cc程度を下限としているようですが
最近は660ccの軽自動車や400cc程度の自動2輪車にも対応しているようです。
で、肝心の50ccは?と探してみましたが、前例は0件、資料もなし、とお手上げでした。
日本国内で”NOS”を販売しているBLAST インターナショナルに問合せて見ると
2stのエンジンでは250ccでテストしてみたが、ことごとくピストンに大穴開けてしまい
非常に難しい…というご指摘をいただきました。
見ると、デトネーションを起こしているか、異常な圧力による圧壊という感じの破壊が多く
商品化は断念したという事です。

で、ちょっと算数ですが、亜酸化窒素は液化されており、気化するときにマイナス数10度
にまで下がり、常温時との密度差が体積比で約15%プラスとなります。
そして、亜酸化窒素は300度まで加熱すると瞬間的に窒素2、酸素1に分裂します。
つまり、空気の酸素濃度は総体積比20%であるのに対し、亜酸化窒素を分離させると総体積比
1.65倍、33%の酸素を供給できる事になるわけです。
さらに、低温供給による体積比で15%プラスですから、吸入空気を100とすると、亜酸化窒素
の場合、115の1.65倍で190も酸素を吸入させる事ができる計算になります。
これは、つまり倍近い燃料の燃焼可能な酸化剤を供給できる事になるわけです。
加えて、体積も同様に吸入後増加する為、圧縮比が相当に増加する事になるのです。
この、圧縮比増加が過熱と共にピストンを破壊していると考えられるのです。
そこで、システムを分析してみると、超高圧のガスボンベからの供給システムに問題がある
事を発見しました。
通常のNOSシステムはボンベから高圧力を利用してジェッティングでガスを供給しており、
排気量に関係なく、ジェットの穴の大きさだけで調節していたのです。
50ccという極小排気量の供給が想定外でコントロールできないのは当たり前かもしれません。
で、ない知恵を絞りましたが、高圧で過給になるなら減圧して安定供給を図れば良いのでは…
そう思い付き、レギュレーターを介して安定減圧後、ソレノイド電磁弁で制御すればイケル?
しかし、そんな都合の良いレギュレーターがそうそうあるハズもない訳ですが、探し回って
使えそうな物を見つけ、とりあえず製作して見ました!



コレ!・・・・ん?どっかでみたような…(笑)
意外にもコンパクトですっきり!おお…上出来ではありませんか。



供給が難しいといわれる亜酸化窒素のカートリッジ、マイクロボンベ10cc!
輸入品でもうなくなってしまったのよ〜!。もっとでっかいボンベがほっし〜よ!



これが、取付けた状態。
レギュレーターはあちこちに改造の苦労がうかがえるでしょ。
さあ、カートリッジを入れて、とキュルキュルと締め付けていきます



レギュレーター圧力を調節して、スイッチをON!
不必要に明るい超高輝度赤色LEDが点灯してソレノイドがフィーンという
軽い音を立て、準備OKとなる。



これは、チェック用バイパスノズル。
映画では相手を威嚇する為に横向きにわざと噴射し白煙を上げている。
ガスが充填されていることをチェックするためにあるが、これは、ガスの容量
が10ccと非常に少ない為、使うとガスがなくなって本番で使用不能になるという
ありえないムダな機能!(笑)


噴射ボタンは、いろいろと試してみたものの、グッドポジションのクラクション
ボタンを利用する事にしました。(音はスイッチONで切れる仕組み)
で、肝心なのがチョークレバーで、状況に応じて燃料の追加を走行中に行える。



今回の実験ではボンベが小さすぎて容量が足らず、チャージ時間は3〜5秒と短い
しかも、一発限りの使用な為、満足な効果を得るまでに至らないが、加速とトルク
増加が確認された事でよしとしよう。(もう、ガスカートリッジがないんだよー!)
次のテーマはガスカートリッジを増大させ、もう少し供給量を増やす事だ。
で、登場するのが下記のレギュレーターです。
お父さんにはおなじみの某所で使われるものをちょいといただいて参りました。
さあ!今度はこいつでキューっと一杯じゃない、一発カマしてみようか〜!
目指せ!ロケットウイリー!

< つづく >

”NOCS”は現在のところ販売の予定がありませんので、ご了承下さい。




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